ずっと北海道や京都に住んでいた友人が千葉に越してきた。

もともとは東京に住んでいてよく一緒に飲んだ間柄。
普段は明るいけど実は暗い部分を持っているという性格が俺に似ててとても
親近感を覚えるんだ。
俺が働いている月島で待ち合わせ。
月島といえばもんじゃだけど、彼女はあんまり粉ものが好きではなく、
俺も家でも簡単につくれるもんじゃを1000円以上支払って
食すのはあまり気がすすまなかったんだ。
それで月島スペインクラブか、
有名な大衆居酒屋 岸田屋
に行こうと思っていた。
あと20分位でつくよって彼女の電話。
そのまま会社にいると仕事を頼まれそうなので外にでてうろつく。
岸田屋を見にいくとそんなに広くない店内はもう人であふれている。
19時ちょっと前に有楽町の改札前で2年半以上ぶりの再会。
すごく久し振りだから、久し振り!!!
ってすごい感動があるのかと思ったら、
普通だった・・・・・・
なんか不思議な気もするんだけど、仲がいい友達ってすごく久し振りに会っても空白を感じさせないんだよね。
まるで先週もあったような普通な感じ。
こういう友人って多くはいないけど、こういう関係って貴重かも。
月島スペイン市場の前まで行くけど、
”Kaoluがそっちの方がいいんだったら並んでもいいよ”と。
彼女は10歳以上俺より年下だけどKaoluって呼び捨てにしてくれるのがうれしい。
それは俺の妻や子供の前でもそう。
月島で働いていながら一度も岸田屋に入ったことのなかった俺は
そっちに方向転換。
それにせっかく月島まで来てくれたんだから、有名店に連れて行きたい。
10分程歩いて岸田屋の前に。
あれ?彼女こんなに歩くの遅かったっけ・・・・・・
岸田屋ののれんをくぐると、なんと!3席ほどあいている。
めちゃくちゃラッキー!!!
壁に向った席に通されビールで乾杯!
時々店の前を通ることがあるんだけど、外から見るより意外と空間があって居心地がいい。
もちろん後の席の方が立ち上がると背中がぶつかるほどのスペースだけど。
2年半ぶりに会ってなかったときの確認会話が多いけどそれも先月みたいな感じ。
やはり地方にいると東京とはスピードも違うみたいで、ストレスも少なくなったようだ。
歩くのが遅くなった気がしたのも、生活環境が影響しているようだ。
レトロな店内は思いのほか落ち着く。
名物であるモツ煮込み、
肉豆腐、そしてうなぎの白焼き。
どれもとっても深い洗練の味がうかがえて美味い!
こんな美味い肴が揃っているんだから普段はあんまり飲まないけど、やっぱ日本酒でしょ!
彼女とは話してて全然気を使わないから楽だし、癒されるんだけど、
”Kaoluって男の魅力全然どこにも感じないんだよね。
M【妻】ちゃんはなんで結婚したんだろう”って。

いくら友人だからってそれは言いすぎじゃない?
5分ほど落ち込んだもん・・・・・・
普段外では絶対に魚をORDERすることがない俺がきんきの煮付けを頼む。
どれもとっても美味だったし、レトロな懐かしい濃い時間でした。
閉店時間はわりと早いので22時20分頃には店を出る。
俺は飲み足りなかったんだけど、彼女は帰るっていうんて都営線の門前仲町でBYE BYE.
飲んで帰ったのに家に着いたのは23時30分。
こんなさくっと飲みもいいね。
体に負担かけないし・・・
とか言いながら、家でウィスキーを4杯飲んじゃったけどね。