2007年11月30日
Intractive Greetings
Hawaiiからの約8時間の航路の後、成田空港で飛行機を降りるときに違和感を感じた。
(って去年の話なんだけど・・・)
乗客のほとんどは日本人なんだけど・・・
”Thank You”と笑顔で見送る外国人クルー。
それに対してみんなカタコトの英語で”Thank You”と返している。
ところが、日本人の女性クルーの”ありがとうございました。”に対してはみんな無視なんだ。
なんかおかしくない?
みんな文化と習慣の違いに気付いているから、間違った選択ではないんだけどね。
日本では仕事中の方が一般の顧客に対して投げかけた感謝の言葉に返答する習慣はないからね。
Hawaiiから帰ってから俺は前よりも人に挨拶をするようになったよ。ちょっと感化された。
向こうでは全然知らない人が満面の笑顔で話しかけてくれる。
(中には金くれ!たばこくれ!って人もいたけど・・・)
でもこれが日本だったらちょっと怖いかもね。
日本における挨拶は両方向じゃないケースが多々ある。
会社とかでこっちが挨拶しても返してくれない人も多いし・・・
きっと日本語の挨拶って英語に比べるとやっかいなんだよ。
文化の違いが言葉をつくり、その言葉が行動や性格を左右する。
確かに”ありがとうございました”って文章は11文字もあるし、歩きながら軽く投げかける言葉としては
めんどくさいよね?
”ありがとう!”って言うのもなんか上からもの言ってるみたいで抵抗あるし・・・
日本での”Thank You”は”すみません”の方が近いと思うけど
1日中これ使ってるとなんか情けなくなってくるんだ・・・謝ってばっかみたいな・・・
挨拶しにくい分、会話が始まりにくくなるね。
HAWAIIで働いている人たちを見たとき、日本とは随分雰囲気が違うなって感じた。
日本だとお客様は神様で両手をついて”はは〜”って奉る感じなのに対して実にFRIENDLYである。
自分はこの仕事のプロだから、HELPしますよ!だけど、人間としては対等な立場・・・
だからその辺のスタンスが違うから英語圏の人たちはみんなに挨拶するんじゃないかな。
俺も(特に前の会社にいた頃に)よく思ったんだけど、本当は社長も社員も対等だと思うんだよね。
労働力を提供して それに見合った(?)賃金と交換する。
前の会社の社長のように わたしが給料(おこずかい)をあげてる家来みたいに思ってる経営者は未だにいるけど。
サービスの送り手と受けてにしても同じこと。
Tour ガイドの人たちを見ていて日本人担当の方はなんか損してる気がしてならなかったもん。
同じ仕事してるのに日本人担当者だけ下手になんなきゃみたいな・・・
飛行機に乗ってる間も英語圏の方たちは初対面にもかかわらず、楽しそうに話しこんでたな〜。
着陸前にクルーの人たちが英語圏の乗客と向き合って着席した時、なんで、あんなにFRINDLYに会話できんの?
ってちょっと驚いたもん。
アメリカはいろんな民族が集まって国家を形成している。
その広い国土の中には、世界中のいろいろな文化が融合していると推測される。
だから はっきりと自分の意思を言葉に出して主張しないと、わかりあえないことが多いのだろうね。
それに対して日本は単民国家。
出身地や年代の差こそあれ、同じ文化の中で生活し、多くを語らなくても、察することが出来る背景がある。
日本独特である"宜しくお願いします。(何を?)”って挨拶がその察してよって文化をよく表している気がするな。
だから 日本人が多くを語らないのは国民性かも?
話すときに相手に不快な思いをさせないように気使うのは英語でも日本語でも同じだけど、
日本の敬語の奥深さが多くの人々をより無口にさせてる気もする。(もちろん英語にも敬語はあるけど)
誰にでも”おはよう!”とはいえないもんね。
頭を少し下げて”おはようございます”これじゃ急いでる朝なんか見なかったふりしたくなっちゃう。
日本語は自分を下位におくことによって相手を大切にするという習慣があるように思う。
一方の英語社会では対等な個人として相手を捉え、その主体性を尊重してるように見える。
”つまらないものですが・・・”なんて言いながらプレゼントを渡したら きっと受け取った相手はそんなものいらないって内心思うだろう。
昔役者の養成所通ってた頃に、レッスンが終わって男4人で飲んでた時、
他の2人が”なんでお前年下なのに俺に敬語使わないんだ!?”って取っ組み合いの喧嘩になった。
同じ立場なんだから、そんなのどうでもいいと俺は思うんだけどね。
女性同士は比較的年齢が離れていても敬語を使わないことが多いから、仲良くなれやすいように思う。
敬語って相手に気を使ってるのと同時に自分とは離れた存在って思わせるニュアンスもあるからね。
敬語を使ってると仲良くなりにくいし、挨拶するのも面倒になりそう。
(もちろんTPOに合わせて敬語は必要だけど・・・)
あと日本人が内向的なのは音の聞こえ方の違いというのもあるのかも・・・
日本語で優先的に使われる周波数は150から1500ヘルツ
英語は2000から12000ヘルツだそうだ。
つまり日本語には高周波音域がほとんど存在しない。
低周波より高周波の方が脳に明るく響くはずだから、話も弾みにくいのかもしれないね。
挨拶して返事がもらえないと、ちょっと寂しくなる→その人にはこっちも挨拶しなくなる。
結果、挨拶する人がすごく限られて無口になる。
だけど、たかが挨拶でもその言葉の中には相手を思いやる気持ちが内包されてるはずだから、交わしていたいよね。
この記事へのコメント
1日たった10分、自分一人で対人恐怖症を克服する。
Posted by 対人恐怖症を克服する at 2007年12月01日 03:21
コメントを書く
この記事へのトラックバック