（原題）Joker
制作 トッド・フィリップス、ブラッドリー・クーパー、エマ・ティリンガー・コスコフ
監督 トッド・フィリップス
脚本 トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー
音楽 ヒドゥル・グドナドッティル
出演
ホアキン・フェニックス
ロバート・デ・ニーロ
ザジー・ビーツ
フランセス・コンロイ
ビル・キャンプ
遅ればせながら、あの話題作をアマゾンプライムで鑑賞致しました。
→ アマゾンプライム
この映画に影響されたとする事件が多々頻発して・・・
上映中止を決断する映画館が続出したこともあり・・・
ちょっと鑑賞するのが怖い気持ちもあったんですが・・・
アマゾンプライムで会員は無料で鑑賞が可能になっていたので、意を決して再生ボタンをプッシュ。
アカデミー賞では様々な部門でノミネートされ、主演のホアキン・フェニックスが主演男優賞を、音楽を担当したヒドゥル・グドナドッティルが作曲賞を受賞しています。
つまり映画史にそのタイトルを大きく刻んだ映画と言えるでしょう。
バットマンに何度も登場する有名な悪役ジョーカー。
彼が、どのように、ジョーカーになったか？
１９８１年のゴッサムシティーを舞台に、その経緯が丁寧に描かれています。
多くの犯罪者が、そうなる理由の共通点を想起され、犯行に及んだ後に、ヒーロー的に支持される部分が、この映画が敵視されるところなのでしょうが・・・
あくまで、ジョーカーはバットマンのスピンオフ。
彼が、バットマンと戦う前に、彼自身が消えることは許されなかったんでしょうね。
道化師、アーサー・フレックは、派遣ピエロとしてわずかな金を稼ぎながら、年老いた母親ペニーと貧しい生活を送っている。
彼は緊張すると発作的に笑い出してしまう病気でカウンセリングを受けていたが、公共の予算削減でその習慣も絶たれることに。
ある日電車の中で、その笑いによって、悪質な乗客によって暴行を受けた際に、彼らをたまたま手に入れた銃で殺してしまう。
真犯人がわからないまま、
彼は、ふとしたことから、人気の”マレー・フランクリン・ショー”に出演することになり・・・
衝撃的なシーンが、時折挿入されるし・・・
彼の状況には同情するべき部分も多いけれど、結局は恐ろしい殺人者へと変貌。
主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックスも、共演の名優ロバート・デ・ニーロの演技も本当に素晴らしかったわけで・・・
ゴッサムシティーというバットマンがいた架空の都市の存在感をリアルに感じることが出来ましたわ。
この作品は、ストーリー故に、そのテーマを誤解した多くの人々によって、社会に悪影響を与える映画としても有名になったけれど・・・
そもそも、映画や芸術って、現実では許されない真実を提示して、
これで、本当にいいの？
そう質問を投げかける役割もあると、わたくしは思っているの。
この映画で描いている進行は、日本で昨今起きている悲しい大量殺人への問題提示にもつながる。
精神疾患を持っていれば、罪は軽減されるべきなのか？
彼のような障害をもった人々が迫害されることなく生活していくことは出来ないのか？
ジョーカーを生誕させることを防ぐことは出来ないのか？
見終わった後に、いろいろと考えさせられる作品。
わたくしは、すごく意義があるプロジェクトだと感じました。
ただ、その真意を受け取れず、表面だけで、ヴィランを英雄視し、真似をして犯罪を犯す人々も少なからずいる。
頭が悪すぎる人々が存在していることも事実。
そんな人たちは、この映画がなくても、いずれかは問題を起こしていたと推測するわけで・・・
馬鹿な人間を刺激する全ての要素を社会から取り除くことは不可能。
なので、それらの社会に受け入れられないと感じている人々を見つけて手を差し伸べる施策。
それが必要なんだろうなと感じます。
簡単なことではないけれどね・・・
ジョーカー(吹替版) - ホアキン・フェニックス, ロバート・デ・ニーロ, ザジー・ビーツ, トッド・フィリップス, トッド・フィリップス, トッド・フィリップス, スコット・シルバー
ダークナイト (吹替版) - クリスチャン・ベール, マイケル・ケイン, ヒース・レジャー, ゲイリー・オールドマン, アーロン・エッカート, マギー・ギレンホール, モーガン・フリーマン, ジョナサン・ノーラン, クリストファー・ノーラン, エマ・トーマス, チャールズ・ローブン, ベンジャミン・メルニカー, マイケル・E・ウスラン, ケヴィン・デ・ラ・ノイ, トーマス・タル
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