007 白紙委任状 / ジェフリー・ディーバー
007 白紙委任状
イアン・フレミングの生み出した英国諜報部員ジェームス・ボンド。
原作も映画もわたくしは大ファンでございます。
原作者亡きあとに何人かの売れっ子作家が彼のストーリーを新たに生み出してきたけれど・・・
そんな中でも、この作品は相当にドラマティックで原作のイメージにも近いんじゃないかな?
2011年のオーサーはジェフリー・ディーバー。
1997年に四肢麻痺の科学捜査官リンカーン・ライムを主人公としたボーン・コレクターで一躍ベストセラーになった彼です。
彼らしいサスペンス溢れるストーリー展開と描写は読んでいてワクワク。
わたくしはボンドをダニエル・グレッグではなく、ピアース。ブロスナンのお顔を思い浮かべながら読み進めたの。
イギリス政府通信本部が傍受したメールの中に発見された、数千人が犠牲になり得る攻撃計画・・・
その週の金曜日がXデー。
世界中を飛び回り情報収集を行うボンドの活躍はめっちゃスピーディー。
ページを追っていくうちに、こんな壮大な計画が隠されていたのね・・・
そんな驚きが最後まで続く。
裏に隠されたダーティーなビジネスも社会のニーズに合っていそうで・・・将来あり得るかも・・・
そこまで実感させてくれるのが筆者のすごいところです。
それぞれの登場人物が魅力的で、しかも、しっかり歴史をもって生き生きと描かれている。
それに反して今回の悪役が非常に興味深くて怖いのですが。
死や朽ちていくものをこよなく愛し、その嗜好から大規模なごみ処理インダストリーを築き上げたボス。
しっかりと、社会の問題を取り入れているから、これだけの壮大なストーリーがドキュメンタリーのように思えちゃうんでしょうね。
日曜日 美しくて紅きドナウ
月曜日 世界でいちばんリッチなくず屋
火曜日 砂漠の死
水曜日 キリング・フィールド
木曜日 失踪通り
金曜日 ゲヘナに下るとき
007 ブルーレイコレクション (24枚組) [Blu-ray] -
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2017年11月13日
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