猫語の教科書 (ちくま文庫)
アナタは人間?それとも猫?
もし、あなたが猫なら、人間と仲良くやっていく方法を解説する、この本は
これから生きていくための大事なガイドブックとなるでしょう。
もし、あなたが人間なら、猫の気持ちを理解するためのノウハウ本にもなり得るわ。
まだ、ほんの子猫のとき、母を亡くすという不幸にあって、
わたしは生後六週間で、この世にたったひとり放り出されてしまいました。
著者の猫が書いた冒頭の文章を翻訳したものね。
随分昔のことだけれど、わたくしもキュートなキャットガールと一緒に暮らしていたの。
当時アパートの前に捨てられて泣いていた子猫は黒に白を少しばかりミックスさせた
とっても頭のいい女の子。
幼い頃は自分の長い尻尾を追いかけてくるくる回っている行動だけは
頭がよさそうには見えませんでしたが・・・
彼女もこの本の著者と同じように、いろいろと考慮したうえで
わたくしの感情を操っていたのかしら?
この本の著者は猫。
肉球が邪魔になってタイプでキーを1個ずつプッシュできなかったレポートを
偶然その書を入手したポール氏が解読して発表してくれたのが、この本。
日本には”吾輩は猫である”というあまりにも有名な夏目漱石の古典があるけれど、
この書を書いたのは女猫で、しかも他の猫に対して人間の上手な扱い方を解説したもの。
実は頭のいい猫はちゃんと、計算づくでえ、人間に接し、実は人が猫に飼われているといっても
いいくらいのようだ。
確かににゃんちゃんがいると、彼女の言うことはなんでもきいてあげたいし、
さらに、この猫の記した文章を読み進めていくと、
確かにわたくしの最愛の猫も、そんな風に考えながら行動していたように思えてくるのです。
現在猫と関わっている人も、そうじゃない人も
ぜひチェックしてほしいユニークな教科書ですわよ。
ちなみに、今回にゃんちゃんの書いた書物を翻訳したのは、
”ポセイドンアドベンチャー”の作者としても知られるポール・ギャリコ氏。
やはり彼の文体って感じがしないのは、やはり本当ににゃんちゃんお残した書籍なのかもね。
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