階段を下りると、そこは都会の中心地とは思えない別の世界が広がっていたんだ。
地下の駐車場に下りる手前のメニュー写真が以前から気にはなっていたのだけれど・・・
なんか、その階段を下りていくと、もう戻ってこれないような不思議な感覚がしたの。
だけど、意を決して下ってみた。
殺風景な長い階段を下りきると、目の前に広がる、薄暗い駐車場。
かなりのワイドスペースなのだけれど、
それほど利用している車両は多くはなさそう。
斜め向かいに赤い照明がかすかに灯をともしており、帝里加という店名が確認出来る。
中央区の地下だけれど、別の時代の別の場所に舞い込んだような錯覚。
村上春樹の小説の中の主人公のように、
普段見慣れている世界から急にドロップアウトしてしまったような眺めだわ。

店の前には券売機。
同じ値段の商品は同じボタンで同居させている。
わたくしは左上の日替わり定食(550円)のボタンをプッシュ。
店内へと入り込んだ。
古めかしいテーブルが並ぶ店内は、駐車場の続きのようでもある。
スタッフの方の中国語が、この空間に余計に非現実性をプラスしているの。
古い時代の中国のどこかの地域にタイムスリップしたような・・・
550円の日替わりは2種類。
スタミナ定食と、エビ麻婆豆腐。
本当は焼き肉系の方が好みなのだけれど、
海老入りの麻婆は未経験なので、こちらをオーダー。
待っている5分程の間にメニューを閲覧してみたんだけれど、かなりの種類。
それに値段が安いの。
ラーメンが350円なのを発見したので次回試してみたいと思います。
5分程でトレイにONされた注文の定食が登場。
大きな丼に盛ったご飯、海老麻婆豆腐、冷奴、ザーサイ、玉子スープ。
と、セット内容も豪華。
中華料理店で冷奴って、ちょいと意外だったり。
しかも、わたくしの場合メインが豆腐だし。
麻婆豆腐って少し前までスパイシーで硬めの豆腐を使用するイメージが
わたくしにはあったのですが・・・
銀座界隈のわたくしが訪れた中華店は全て柔らかい豆腐を使用していて辛くないの。
ふんわり、柔らかい豆腐の食感が優しい1品。
大きめの海老が5尾ほど入っていて、海老だけではなく若干のひき肉もプラスされている。
中国も四川方面は辛めの麻婆を食するのだろうけれど、広い国土だからね。
※ちなみに、わたくしはスパイシー味が好み。
量もそこそこあって、味も悪くない。
何より、この値段でいろいろな中華を食べることが出来るのは嬉しいです。
今後も、レギュラー的にこの非現実的な空間の客人になりそうだわ。
帝里加 (中華料理 / 築地市場駅、汐留駅、新橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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