2013年01月26日

アンダーグラウンド



アンダーグラウンド / 村上春樹

普段は長くても2日間あれば俺は1冊の書籍を読み終わってしまうのが習慣だが、
この本は今週火曜日から読み始めて、まだ読み終えていない。
727ページもあるし・・・
主に会社の帰り道の電車の中で読書するのだけれど、
乗換駅でこの本を右手に持って歩いていると、
その厚さに、まるで聖書をもっている聖職者か、辞書をもって歩く学者になったような気分がしてくるんだ。
重量も相当に重いけれど、真実をインタビューして村上春樹がまとめた内容も、また相当に重い。

1995年に日本を震撼させた地下鉄サリン事件。
その被害者の方々呉を村上春樹が取材してまとめたもの。

あの日、俺はクライアントに資料を届けるために直行。
東武線の谷塚駅を最寄とする俺は当然日比谷線にも乗車しているのだけれど、
通常より家を出るのが早かったのか、客先に到着するまで、この事件のことは知らなかった。

”かおるさん、巻き込まれたんじゃないかと思って心配していたんですよ。”

”何がですか?”

クライアント担当者の口からサリンという言葉を聞いて、
”オウムの犯行ですかね?”
が思わず口から出たことを覚えている。

重大な被害をだして未踏のテロ事件。

その被害者の方々を丁寧に取材して、まとめたのがこの本。
事件については客観的に著者の考えを入り込まないように留意ししながらも、
被害者の方々の語る経験の数々を日常的ではない文学的な深みのある表現で
よりわかりやすく、伝えてくれてる。

俺も少し時間がずれていたら、その被害者の方々の中に名前を連ねていてもおかしくないわけで・・・
当時の悲劇を視聴率稼ぎのツールとしてとらえていたように見えるマスコミ各社の報道を
思い出すと、本当に良心的な記録と言えるのではないかと思ったのです。

読んでいて楽しい本ではないけれど、
こんな重大な犯罪の歴史があったことは、もっと多くの人が覚えているべきだし、
被害者の方々の気落ちを知る上でも(このテロ事件に限らず)
多くの人が目にした方がいいレポートだと俺は思ったよ。

アンダーグラウンド (講談社文庫)
アンダーグラウンド (講談社文庫)


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