2011年11月20日

重大犯罪と病気の関連性

今回はちょっと暗いトピックをアップしてみる。
最近こんな本を読んでみたんだけど・・・
そしたら今までよく考えさせられていた疑問やら考えを文字にしてみたくなったの。

平気で他人の心を踏みにじる人々―反社会性人格障害とは何か
平気で他人の心を踏みにじる人々―反社会性人格障害とは何か


こちらは様々な犯罪の心理を研究する臨床心理士 八幡洋氏の著書。
日本でも有名な凶悪事件の犯人心理を分析、このような人格をつくる要因を探る研究者のレポート。

どの凶悪犯罪者も幼少期に両親に虐待されたり、心が満たされることがなかったという驚くほどの共通点があったんだね。
やはり幼少期の環境と言うのは心を形成していく中で相当に重要なものだということがわかる。
親としての責任というワードに対し、この本を読むと、もっと子供に向き合わなくちゃって思わせられるんだ。

多くの犯罪者は反社会性パーソナリティー障害という心理的病気に分類されるらしい。
成長する過程で愛情を受けることなく存在して、欲しいものはそれが理不尽な形であっても力で奪っていくしかないと歪んだ学び方をするそうだ。

ずっと俺はいろいろなニュースを見るたびに考えたりしていたんだけど・・・

正常な判断が出来ずに犯罪を犯した人は罪に問われないという法律。
それを証明するために弁護側は精神鑑定を行うわけだけど・・・
この判断出来ない状態=心神喪失って一体どこにボーダーラインがあるの?
と疑問に思ってしまうの。、

つまり先述の凶悪犯罪者の脳も明らかにいかれてしまっているわけで、健康な脳ではないわけ。
この凶悪な病人には極刑を適用して、心神喪失で人を殺した場合には無罪・・・
なんかはっきりしすぎている気がしない?

随分前だけどパリの猟奇事件として有名になった佐川氏は心神喪失が認められ、不起訴処分。
後にマスコミにも数多く登場してビデオなんかにも出演して芸能人なみの扱いを受けていたり・・・
誰もが知っている事件だから視聴率はあがるだろうけど、そんなマスコミでいいの?
と当時思ったりしたわけ。

心神喪失が認められない犯罪者も病気なんだよ!
と俺は思ったり・・・

病気というのは多くの場合先天性のものより環境や過ごしてきた習慣で根が生じることが多いようだ・・・
たとえば栄養の偏りだったり、悲観的な考え方だったり、喫煙や不眠など・・・

少しずつ積み上げられて発生していくのが病気の元。
そして犯罪者の精神も同じように環境が少しずつ悪い腫瘍を心の中に広がらせていく。

癌とも似ている気がする。
先述の書籍ではいろいろな権威がこのような心の病を持つ反社会性パーソナリティー障害者を治療しようと試みている方法論も紹介している。

ただ凶悪犯罪を起こしたものは、かなりの高い確率でまた同じような残虐な行為を繰り返してしまっているよう。
体の病気も転移を防ぐことが出来なければ、それは最悪人生の終わりを覚悟するしかないわけで・・・
そういう意味ではこの心の病をもった犯罪者にとっては
死刑という行為が他の病気の終焉と同様なのかもしれないと俺は思うわけです。
それが本人自信の手で終わらせられないから、そのようなシステムを残すしかないのではと・・・

ただ、100%健全な心を持った人なんて100%いないだろうとは思うんだけどね・・・


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posted by Kaolu M at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ある日記なのだ・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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