

俺の大好きなEarth, Wind & Fireの曲でアルバムには収録されていない
Dance,Dance,Danceって歌があるけれど、これは、また別の話。
好きな作家は?
と俺が訊かれることがあるとすると、迷わず
村上春樹と山田詠美って答えるはずなんだけど、
本当に久しぶりに村上春樹の本を読んだよ。
最近は自己啓発だったり実用本ばかりに目を通していて小説は、ほとんど楽しむことがなかったの。
速読の本を10冊以上読破した俺は従来の3倍から4倍の速度で読書をすることが可能にはなったけど、
やはり村上春樹や山田詠美の文章はそんなには早くは読めない。
やはり数十年の習慣で頭の中で音読してしまうんだよね。
だって全ての文章が考え抜かれた極上のセンテンス!
どの1文字だって、見逃すことは出来ないんだよ。
さて数年ぶりに読んだ村上春樹の書籍ガ1988年に初版が発売された、このダンス・ダンス・ダンス。
と言っても、まだ読み終わっていなくて、残りの20ページを残すのみとなっているんだよね。
なんか読み終わるのが惜しいって感覚。
上下巻合わせて700ページ近くある大作なので、ここまで来るのに6日間程を要したかれど・・・
また先のページを開くのが楽しみでしょうがないんだわ。
それにしても村上春樹のイマジネーションと表現力ってすごい!
本当にページに描写されている場所に読者を連れて行ってくれる。
主人公の僕と13歳のユキがハワイのビーチで寝そべっている時は、俺も気持ちいい潮風と眩しい光を感じていたし、
俳優の五反田君とシェーキーズで話している際にはチーズの焼ける香りが俺の鼻腔にも届いていたんだ。
実際には仕事帰りの電車の中にいたというのにね・・・
ちなみに、このどんな役も身のこなしもスムーズにこなす嫌みのないナイスガイなのであるが、
俺はずっと谷原章介さんをイメージしてしまった。
そんな読者は多いんじゃない?
さて、こちらのストーリー。
主人公の周囲の人物がいなくなったり、別世界が表れたりと、
ドラマティックな展開を意外にも見せつけられるんだけど、
派手派手しいわけではなく、どの事象も内側の世界=精神世界を描写しているんだ。
前述のハワイのビーチと同様に容易に内的な世界にも読者を導いてくれる。
そして、様々な事象とともに、いろんな世の中の考え方を明示してくれるんだよね。
俺はいろいろな自己啓発本も読んだりするけれど、
小説なのに、こんなに頭の中でいろいろな考え方を冷静に並べてくれる書籍は珍しいと思ったよ。
ストーリーを追いながら楽しんで読書しているはずなのに、
読んだ後に残る強いイメージは自分が直面している困難や理不尽に対応する術を示唆してくれる。
やはり村上春樹ってすごい天才作家だと改めて思ったのです!
ここ数年全然触れていなかった世界的な文豪のディープな自己啓発小説!
もっともっと読んで自分を知って磨かなくちゃだわ!
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ラベル:ダンス・ダンス・ダンス 村上春樹