仕事終わりの帰路が、ほぼ終電だった。
平日だったせいか、なんとか座れたんだけど、俺の前に座っている2人の若い女性が気になったんだ。
一人はかなり酔っているようで、もう一人の女性にもたれかかって、彼女の頬をたたいたり、無邪気に騒いでいる。
一方の彼女は頭を撫でてあげながら介抱している様子。
南千住でより酔っ払っている方の女性が席を立った。
”靴なくしたの?”
立ち上がった彼女の右足にはク靴がなかったのだ。
どこかでなくしたらしいんだけど、一体どこで?
片方の靴がないことで両足の高さが違う彼女は
ロボットのようにふらふらしながらホームへ降り立った。
窓の外を見るとホームに座りこんで携帯をかけている。
彼女のなくした片方の靴がブランドの高いものではなければいいと願いながらも、
どんな状況で彼女が靴を失ったかがすごく気になったんだ。
電車が動き始めた後、
先ほどまで、あんなにしっかりしていた介抱していた方の女性が
口を手で押さえた。
なんか吐きそうな感じ。
さっきまでは
しっかりしているように見えたけど、
彼女も相当に飲んでたみたいだね。
隣の男性がティッシュをさしだすも、それに応える余裕はないようで、
もう我慢出来ない!
といった様子で北千住で電車を降りて急いでトイレのある2階へと進ん
で行きました。
こんなに酔うほど飲む女性と一緒に飲んでみたいもんだわぁ〜とも思ったりね。
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2010年04月09日
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